4/1天声塵語

天声人語
　

旅先で目覚め、初めての地にいるんだと高ぶることがある。昨日までとは違う一日の始まりだ。春荒れ一過のこの朝を、社会に出る皆さんはどんな思いで迎えただろう。望んだ道でも、スタートラインの白さに気後れするのが常人である▼〈あの時夢に見ていた世界に立っているのに／見渡す景色に足を少しすくませ／だけど後ろ振り向かないで／歩いてゆくこと決めたから……〉。すべての新社会人に、平原綾香さんが歌う「はじまりの風」を贈りたい▼この春の就職内定率は、震災復興の仕事が増えたことで大学生、高校生とも去年を上回った。むろん正規雇いばかりではない。始まりが順風でなくても、まずは力の限り一歩を踏み出そう▼門出に心苦しいのは過去から転がってきた国の借金だ。１千兆円に迫る雪だるまを止めようと、消費増税の法案が提出された。５％を２年後に８％、１年半おいて１０％へ。負担感は低所得層ほど大きい。借金の先送りで苦しむのも、差し当たりきついのも若い世代である▼振り向かずに突き進む野田首相は、向かい風の中にある。小沢一郎氏の仲間は辞表攻勢をかけ、連立相手の国民新党は割れた。頼みの自民党も「まずは解散」とつれない▼この増税政局、詰まるところ政治家の度胸と度量を問うている。権力欲だけで議員になったわけではあるまい。ここは、国政へと背中を押した「はじまりの風」を思い起こすべし。きょうの暮らしと国の明日が危うい時に、政策より政局のわけがない。

＞１千兆円に迫る雪だるまを止めようと、消費増税の法案が提出された
：アサヒの社説では「税と社会保障の一体改革」という言い方で、社会保障を厚くするための増税というイメージがあったけれど、借金の返済に充てるんだｗ
2年で200兆借金を増やした政権には言及せず、サラっと1000兆円の借金言い切るのがアサヒらしいｗ

＞きょうの暮らしと国の明日が危うい時に、政策より政局のわけがない。
：うむ。そのとおりだが、北のミサイル発射や、中国の潜水艦、竹島といった問題では絶対にこのフレーズが出てこないのがアサヒ。
「従軍慰安婦」（戦地稼ぎの売春婦）が高齢化して補償が受け取れないことを心配しても、竹島への韓国の侵攻の犠牲になった漁民方たちのご遺族が高齢化して補償が受け取れないことは心配しない新聞だけのことはある。

：↑こういう無駄使いｗ
っつーか二桁違うだろｗ
こういう感覚の人たちが「事業仕分け」したんだから借金増えるだけだろ