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N響の響き [クラッシク]

うーむ、どうも最近響きが軽くなった。

ヨッフムがブル9、カイルベルトのブル1、などと聴きいたとき「以外にやるものだ」と思っていたけれど。

最近のN響音が綺麗なだけで「迫力」を感じない。よく言えば華麗。悪く言えば表面的。

上手いか下手かで言えば上手い、技術的には世界レベルかもしれない。

一つ一つの音が細すぎるというか、細くても「しっかり」奏でられていれば問題ないのだけれど「しっかり」が欠けている気がする。

コンクールなんかも、技術優先で「しっかり」引いている子が落ちたりしているから仕方ないのかもしれない。

ステージでは上手にできたから観客が満足するかと言えばそうではないこと。そんな当たり前を忘れていると「のだめ」ブームで来た観客も逃がすことになりやしないか?

N響がフィアデルフィアや、シカゴ、クリーブランドみたいな面白味に欠けるオケになって欲しくないと思う。80年初頭までのコンセルトヘボゥみたいなオケになって欲しい。

ポピュラーな曲をやることは悪くない。

しかし観客との勝負甘くはない。

わがままで意地の悪い観客のT.Nを満足させてみろぃ!

日本のサッカーのプレーの軽さも心配だけれど・・・

 


指輪と八方尾根のハナシ [クラッシク]

昨日ワーグナーの指輪全曲一気に聴くという大事業を敢行、そして更に本日、八方尾根にスキーなど行って好天に恵まれ調子にのって、グラード→リーゼン→名木山、グラード→パノラマ→咲花、グラード→スカイライン→北尾根X6の計8本こなして体力的に限界です。「うすば」のレストハウスのカレーをいただいてたら、子連れの外国人のかたが席が空いてなくて困ってるようだったので同席。日本語が意外と堪能なケルンの方で幼少の頃、1FCケルンのスクールにいたと聞いて「奥寺知ってる?」で結構盛り上がり、横浜FCに帰依することを薦めましたw。奥寺さんは練習後よくビアホールに現れていたそうで、待ち伏せしてサインをもらったことを自慢してました。

ひ弱な体力のT.Nが感動したのは、行く途中、救助の練習していた自衛官諸兄。ひざ上20cmの雪の中あそこまで登るのはスゴイ。しかも道じゃ無いところを登っている。ああいう方々がいるから雪山で遊べることに感謝。県警のプライドで自衛隊に要請が遅れて何人遭難者が亡くなったことか。「山」をやっている方や、「小屋」の人たち、救助員の方々から噂は聞いてるんだけれどね。県警の人どうなの。

指輪の話題に入ります。

まぁ14時間近く聴くという行為が無謀なのですが、過去数回やっているので、いい加減慣れただろうと思ったのですが、限度、程度、ってもんがあるのを痛感。(普通の人は気づいているらしいですが)

今回はカールベームのバイロイトライブを聴いたのですが、世間的に評判のいいショルティの指輪よりいい演奏だと思うんだけれどなぁ。特にジークフリートはベームらしい厳しさを感じる。ジークフリートがブリュンヒルデを目覚めさせるシーンは好きだなぁ。

地獄の黙示録で有名になった「ワルキューレの騎行」も迫力満点。葬送行進曲はちょっとバイロイトのオケが「寄せ集め」の弱点を見せてしまうのが惜しい。でもガッチリとした構築感があって物足りない感じがしないのがスゴイ。

この構築感がベームのいいところなのかもしれません。骨太でケレン味のないカイルベルト、実直なケンペ、ドラマチックなヨッフムと60年代前半の指揮者は好きですハイ。戦前の指揮者も嫌いじゃないんですけれど「やりすぎ」や、「あまりにも時代がかっている」感じがしないことも無いんですよね。フルトヴェングラーのイタリアラジオ協会の録音の指輪とかものすごいことになってますし(スカラ座盤はおとなしい)。連合軍にナチの協力者扱いされて演奏禁止になった指揮者にもっと光を当てて欲しいなぁ。

ヴィーラントの抽象的な演出とベームの力強い演奏が融合している舞台だったのではないか?そんな風に思える演奏でした。ヴィーラントのおかげで演出が主になって行ってしまうんですけれどね。今や完全に演出家がメインのバイロイトそんな中でティーレマンはここ十年のバイロイトの指揮者の中では一番好きなタイプです。

PS: 好天だったので北尾根の絶景UPしようと思ったんですが「黒菱」でエッヂングをミスしで吹っ飛ばされた時、デジカメがお亡くなりになりました(合掌)。レストハウスから携帯で記事をUPしようと思ったら上手くUPできませんでした・・・・ちょっと勉強してみます。


ワーグナーの名演(ローエングリン編) [クラッシク]

本日のお題は「ワーグナー名演」でございます。

「この人のワーグナーなら間違いない」と言い切れる指揮者がいないのでございます。ティレマンのパルツィファルはあまりにも神秘性がないのでありがたみが無かったですし、バレンボイムは期待していなかったら期待しないでよかったし、現役の指揮者で満足させてくれる人がいないのでございます。鬼籍に入った方々でも100%の保証は出来ないのがまたなんとも難儀なのでございます。

そんな中でT.Nが好んで聴く「ローエングリン」は、MONOが我慢出来る方ならヨッフムのバイロイト56年がお奨めでございます。何しろ激しい演奏で、前奏曲のねちっこさでローエングリンの清浄な神性といったものは吹き飛んで、人間くさいドラマが表現されているのでございます。第一幕のラスト、ローエングリンの決闘シーンから勝利をたたえる合唱まで疾風怒濤の勢いでございます。バイロイトの合唱団の優秀さを見せ付ける合唱、それをも突き抜けるニルソンの硬質な声と脅威のテンポでも線が細くならない歌唱力、そのニルソンさえリリックに見せるヴァルナイのパワフルな唱、ヴィントガッセンもこれぞヘルデンテノールの真髄という歌唱を聞かせてくれるのでございます。個人的にはフィッシャーディスカウの伝令兵が実にはまっていて、まさに彼はこの役を歌うために生まれてきたのではないかと疑うほど素晴らしいと思うのでございます。一度この嵐のような演奏を聴いてしまうと他の演奏で満足できなくなるほどの感動がございます。時代がかっていて嫌だという方もおられるでしょうけれど一聴の価値はございます。

他にもカイルベルトのバイロイト53年も実に実直な演奏で好感をもてるのでございます。この曲に関してはカールリッダーブッシュの王が魅力的なカラヤン盤、ドミンゴのローエングリンが妙に軽薄な感じを与えるショルティ盤とステレオ録音に恵まれていないので、どなたかステレオのいい録音で良いローエングリン教えて欲しいのでございます。


人間ワーグナー [クラッシク]

本日のお題は「人間ワーグナー」でございます。
クラッシク音楽の作曲家と言うのは「変人」や「非常識人」がおおかったりするのでございますが、ワーグナーは別格に悪辣でございます。

1813年生まれで、奇しくもその年アルプスの向こう側でイタリアオペラの王ヴェルディも誕生しているのでございます。20代前半の内に女優と結婚するも、持ち前の女癖の悪さで仲は冷え込む一方、しかし教会は離婚を許さないのでカソリック教会を恨んでみたり、パリで「さまよえるオランダ人」を発表したものの、あまりに実験的な作品であったために失敗すると観客を罵倒、また仕事を紹介したり、アドバイスを送ってくれたマイヤーベーアを「天才のオレが失敗したのはあいつの所為」とうらんだり、まるで「北斗の拳」のアミバのような性格を発揮するのでございますが、アミバと違ってこの男、本当の「天才」なのでございます。

マイヤーベーアを批判しながら、ザクセンに帰り、「タンホイザー」を発表し、評価を高めると、調子に乗って「ザクセン暴動」に参加し、「国王が最初に共和国の市民になれ」とか訳のわからない発言をしているところを見ると「共和制」を理解していたのか甚だ疑問でございます。勿論、この件で、ドイツから追放されるのでございます。

追放されている間に「ローエングリーン」が初演され評価が高まるのでございますが、ワーグナーは漂泊の真っ只中、スイスからフランスに入るもパリでは招かざる客であるためボルドーに住むがここでも不倫問題を起こしてスイスに戻るハメになるのでございます。チューリヒの豪商ヴェーゼドンク氏がパトロンとなり、家と収入を与え、彼は後には妻をも与えるハメになるのでございます。ヴェーゼドンク婦人との恋は「トリスタンとイゾルデ」という音楽史上に残る傑作に結実し、この問題作によりワーグナーの名は高まるのでございますが、この作品の初演にはまだ時間がかかるのでございます。「不倫」がばれてスイスを脱出、ウィーンでの「トリスタン」上演の話が出てきており、それを果たすため、まだ書いてもいない指輪の第一部「ラインの黄金」の版権をかたに借金をするも、資金不足で断念することになるのでございます。ところが最大の転機が訪れるのでございます。バイエルンの狂王ルードビッヒがパトロンとなるのでございます。そしてワーグナーは弟子のビューロー妻コジマと関係を持ち子供をもうけ、バイエルン国立歌劇場でビューローの指揮による「トリスタン」の初演が行われるという、師匠が弟子を裏切り、その弟子を利用すると言うこれぞワーグナーの真骨頂を見せるのでございます。

ハンスリックという批評家の激烈な批判にさらされワーグナーはハンスリック好みのオーケストレーションで構築された「ニュルンベルクのマイスタージンガー」を発表、初演前の演奏会に批評家、著名人と共にハンスリックを招待し、演奏するのでございますが、悪役ベックメッサーの名前がハンスベックという名前でハンスリックは激怒し立ち去ると言う愉快な技を見せるのでございます。ヴェーゼドンク婦人との恋を正当化した「マイスタージンガー」は大成功を収めワーグナーの地位は不動になるのでございます。

「私は芸術家にならなければ聖人になりたかった。しかし私の才能を大衆のために発揮するのが努めであった。私の才能を充分に発揮するために贅沢は必要なのだから私の贅沢は大衆のためだ」

なんという嫌な人間でございましょう。

この男の最後は自分が指揮した「パルツィファル」に出演した歌手と関係しそれが妻に発覚し口論となり、心臓発作を起こして死ぬのでございますから、最後の最後までという意味ではある意味偉大だったのでございます。


「魔弾の射手」 [クラッシク]

本日のお題は「魔弾の射手」でございます。

ウェーバーの歌劇でございますが厳密に言うと違うそうでございます。細かいことはどうでもよいのでこちらのお座敷では便宜上「歌劇」と称してしまうのでございます。この曲の魅力さすがドイツの「国民オペラ」といわれるだけのことはあってドイツ的旋律に満ち溢れていることでございます。

録音では面白いことにクライバー親子は二人とも録音を残しており、息子カルロスが躍動的な若々しい演奏であるのに対し親父のエーリッヒは純ドイツ的アプローチで唸らせてくれるので、T.Nとしては親父さんに軍配を上げてしまうのでございます。興味のある方はカイルベルト&ベルリンが純ドイツ風でお奨め、最高の「マックス歌い」ショックの歌唱も実に味わい深いものがございます。

この素晴らしいオペラにもトンデモナイ落とし穴がございます。「パリ版」というドイツ風の旋律にフランス語を乗せるという暴挙に加え、バレエも加えられ、犯罪的なシロモノとなりおおせているものでございます。音楽を聴いて気持ちが悪くなりたい方にお奨めの演奏なのでございます。


ワーグナーの恐怖 [クラッシク]

ドイツオペラ好きのT.Nでございます。

ワーグナーという作曲家は人間的には全く好きになれないのでございますが、「ニーベルングの指輪」にハマって、CDが知らぬうちに増えていくのでございます。数種類を聴き比べ歌手が悪い、演奏が悪い、録音が悪い、オケが悪い、などと不慢を感じると満足するためにまた増えてしまうのででございます。

①演目の好き嫌い:T.Nの場合マーラーとモーツァルト、メンデルスゾーンは苦手。ナチではございませんがですが3つのMなのでございます。

②録音:メルヒオールというテノールの声聞きたさに買ったディスクがノイズ80%のトンデモナイシロモノだったという涙無しでは語れないお話がございます。緊張感のあるライブ盤が好きなのであまりうるさいことは言わないのでございますが、演奏中の咳払いを聴いて殺意を覚えたりするのでございます。

③演奏家と曲の相性:これも「フルトヴェングラー近代フランス音楽名演集」を「怪演集」であろうと購入したものの曲と指揮者の良いところを打ち消しあっているという悲話があるのでございます。協奏曲であればソリスト、オペラであれば歌手も含めて相性を見るという奥深い愉しみ悩みがあるのでございます。

④オーケストラと曲の相性:70年代前半くらいまでのオーケストラの響きは各々独特の響きがあるのでその相性は重要なのでございます。最近のオーケストラは上手いだけで個性がなくさびしい限りでございます。

T.Nが 「指輪」に限らずクラッシクの録音を購入する際の気にしているポイントはこのようなものでございましょうか。

おおっ!なんということでございましょうか。T.Nの道楽としての「サッカー観戦も同じ」だったのでございます。①面白いチームかどうかでございます②何時の試合なのか、観客の質は良いのかでございます。③コーチの戦術は指揮者の曲の解釈でございます。ソリストや歌手に相当するのはチームの軸となる選手でございます。④ナショナルチームになると「その国特有のサッカー」(仮称:ナショナルサッカー)のようなものがございますし、歴史あるクラブにもそういったアイデンティティのようなものが感じられるのでございます。

「こじつけだろう」などと無粋なことは言いっこなしでお願いしたいのでございます。

 


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